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弁護士によるマンション管理Q&A⑪

Q 管理費を滞納していた区分所有者が、マンションを売却していなくなってしまいました。この場合、前区分所有者の滞納分は誰に請求できるのでしょうか?

 

A この場合、管理組合は前の所有者にも新所有者にも滞納管理費を請求できます。自身が滞納していた前の所有者に対して請求できるのは当然ですが、区分所有法では、新所有者にも請求できるとしています。

新所有者が、前の所有者の管理費滞納の事実を知っているかどうかは関係がなく、知らない場合にも請求できます。また、前の所有者と新所有者の間で、滞納管理費については前の所有者が責任を持つなどと合意をして書面を交わしているような場合でも請求できます。このような合意は、前の所有者と新所有者の間でしか意味を持たず、管理組合との関係では無意味だからです。

このように、滞納管理費の請求先については、管理組合が手厚く保護され、所有者にとっては不利かつ不意打ちとなりうる規定となっています。もっとも、売買に不動産仲介業者が入っている場合には重要事項説明書に滞納の有無は記載されているので、実際には新所有者が滞納を知らないということはあまりありません。しかし、不動産仲介業者の入らない売買もありますので、滞納者の多いマンションの管理組合は、所有者の変更には注意を払っておいた方が良いでしょう。

 

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