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AD時代のこと②-3

工程④(編集マンによる編集)

編集が終わったといっても我々は編集のプロではないので、まだVTRの作りは粗い状態です。そこで今度はプロの編集マンに加わってもらい、VTRの繋ぎ目の部分の処理や、前後のVTRの音の大きさを合わせたりしてもらいます。我々の編集の段階では、少し長め(10分番組なら11分くらい)にVTRを作っておき、編集マンのセンスで不要な部分を削ってもらいます。これにより、編集映像が完成します。

そして次に完成したVTRに必要に応じてテロップを入れていきます。テロップはADがあらかじめ作っておき、編集マンにデータを渡します。テロップはマックのPCでなければ作れない(詳しいことはよくわかりませんが)ので、この時初めてマックPCを使いました。今でこそアップル社製品は大人気ですが当時はかなりマイナーでした。ここで入れるテロップは、生放送中のテロップよりもカラーや文字の表れ方が凝っているので結構1枚1枚に時間がかかります(テレビを見る時に注目してみると、生よりもVTRの方がテロップが圧倒的に凝っているのが分かります)。個人的にはスポーツ番組のVTRにそこまで入れる必要があるのか…と思うことも多かったですが。

この工程が終わると大体9時~10時くらいになっており、生放送はもうかなり近づいています。

工程⑤(音入れ)

最後にアナウンサー等によるナレーション入れを行います。ナレーションの原稿は本来ディレクターや放送作家が作りますが、私はADのくせにナレーション原稿を作るのが得意で(得意だと思っていて)ディレクターは私と組むとナレーション原稿を任せてくれることが多かったです。編集したVTRを見て、画面の切り替えのタイミングを計りながら、この画面に切り替わった瞬間にこれを読む、次の画面まで溜めるなど、色々考えて作ります。タイミングを計るのが難しいのですが、私は結構好きでした。

原稿ができると、アナウンサーに渡し、VTRを見ながら読んでもらいます。その後アナウンサーにブースに入ってもらい、ナレーション収録が始まります。アナウンサーは本当にすごくて、全然何のVTRなのかも知らない状態で来るのですが、画面を見ながら原稿を読む作業を2回もすればすぐにコツを掴んでくれ、上手くタイミングを合わせてナレーションを入れてくれます。これぞプロの仕事です。アナウンサーはアイドル化している(最近は男性も)と言われますが、こういうところを見ると彼ら彼女らがいかにすごいかが分かります。

音入れが終わると本番1時間前くらいです。押してしまうと本番15分前とか10分前という危機的状況に陥ることもありますが。

これでVTRは完成しました。残るは生放送本番中の業務です。

 

つづく

 

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