AD時代のこと②-2

工程②(取材)

朝になって、ディレクターとカメラマンが揃うと、バスに乗って○○の所属するチームの練習を取材しに行きます。番組が力を入れている特集の取材だと、女子アナウンサーも同行したりします。同じ1年目の女子アナウンサーと一緒にロケバスに乗った時に思いました。高校も大学も自分とほとんど同レベルの学校出てるのに今はアナウンサーとAD、どこで差がついた?とか、この人そもそもこれから取材に行く選手知ってるのか?いや、そもそもサッカーのルール分かる?って。このころは割と腐っててそんなことばっかり考えてました。まあ、寝てないから仕方ないですよね笑。

取材は我々ADはそれほど大変ではなく、練習の邪魔にならない場所を選んだり、ディレクターが○○を取材をしている間にボールが飛んでこないように蹴り返したり してた記憶があります。人気スポーツ選手は取材に慣れてるし、チームもマスコミに協力的(取材はもちろん、クラブハウス内の食堂で選手と一緒にごはんを食べさせてくれたり)なのでとてもやりやすかったですね。

工程③(編集) 

取材を終えて局に帰ると午後2時か3時です。そこからディレクターと編集室にこもり、前日に集めておいた映像や取材のVTRを見ながら特集の構成を考えていきます。色々なパターンがありますが、大体は過去の栄光→挫折→インタビュー→今年の練習映像→最後にまた過去の良い場面というのが王道の構成です。そう説明してしまうと簡単なようですが、実際は簡単ではありません。仮に過去の○○のゴールシーンを3つ連続で使うとすると、向かって左のゴールに決めている映像ばかりを3つ並べてしまうと映像のバランスが悪いので、左、右、左という順で使ったり、シュートのパターンをなるべく増やしたり、カメラのアングルが同じものばかりにならないようにしたり、ゴールの瞬間から何秒くらいで別の映像に切り替えるべきか考えたり。そういうのを見越して、ADは前日のうちから映像を頭に入れておき、すぐにディレクターが望む映像を出しておくのです。それでも足りない場合は、また映像ライブラリーに行き急いで他のVTRを用意します。何度も何度も編集をしてようやく良いものができたと思っても、編集の様子をふらっと見に来たもっと偉いチーフディレクターに駄目だしされてまたやり直しになったりします。それで編集をしたディレクターが機嫌を悪くしてしまうとADがとばっちりを受けたりします。今になって考えるとディレクターも相当大変だったと思います。生放送本番の時間が迫ってきていて追い込まれている中、せっかく前日くらいから構想を考えて取材して編集したものをあっさり全否定されますので。

様々な過程を経て、編集が終わると午後6時か7時くらいになっています。これで終わりではなく、この後、テロップを入れたり音を入れたりするのでまだ作業は続きます。

 

つづく

 

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