東京オフィス移転へ

現在の代々木2丁目に事務所を開設してから2年半ちょっとになりますが、ちょっと手狭になってきましたので事務所を移転することにしました。

場所は今の事務所から徒歩2、3分のところなので依頼者の方々のアクセスはこれまでとほとんど変わりません。折角新宿南口に根付いてきたところだったので同じエリアでの移転を考えていたところ、良い物件が見つかりました(新事務所は渋谷区代々木3丁目18-1鈴木ビル2階になります)。改めてこのブログでも事務所HPでもアナウンスしますが、新事務所に移転するのは8月28日(月)からで、8月25日(金)までは今の場所で営業いたします。

当事務所は移転後に弁護士が1人入所する予定であり、現事務所に同居している行政書士の方も法人化し人員を増員する予定です。人員が増えることで、これまで以上に私自身が事務所を出て様々な現場に直接、迅速に足を運ぶことができますので、今後はさらに、「何でもフットワーク軽く」という弁護士としてのサービス理念を体現できるようになると思っています。ご期待下さい。

 

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学校における法律トラブルQ&A④

Q 高校1年生の息子が学校(野球部内)でいじめを受けているようなのですが、学校に報告しても対応してくれません。どうすれば良いでしょうか?

 

A まず、いじめというのは通常学校(教師)に隠れて行われるため、学校側は基本的に何も事実を把握していません。次に、学校は建前上、決めつけをせずに、どの生徒に対しても平等な対応をしなければなりません。いじめの問題を考える上では、私はこの2点を念頭に置くことが非常に重要であると考えており、学校へのアプローチ方法は、この2点を前提にして進めていかなければなりません。

そうすると、まずいじめがあったというには、学校側にいじめの現場を押さえさせるか、いじめの証拠となるものを提示しなければなりません。これらを提示せずに報告しても、いじめであるとはまず認定してもらえず(学校側はいじめた側も平等に考えなければならないため)、認定してもらえないためにこちらも学校への信用を失い、学校側との関係が悪くなってしまうというケースが多いです。

証拠を押さえるというのは少し難しいようにも思われますが、昔のいじめと違い、今のいじめは、LINEを中心としたスマートフォンがその中心的な手段となっています。例えば、生徒同士のグループLINE上で、笑いものにされたり、無視されたり、恥ずかしい動画をアップされたり、ひどいものだとコラージュ写真を作って載せられたりします。これらの書き込み、投稿を消される前に保存しておくことが極めて重要になります。そういった客観性の高い証拠を伴い、学校側に報告することで、学校側は初めていじめの事実を疑います。

本ケースであれば、野球部に当該生徒を仲間はずれにした形(LINE外し)のグループLINEが存在する可能性が高いため、いじめに敏感な学校であれば、他の野球部員のスマートフォンをチェックする可能性もあります。そこまで行けば、ほぼいじめの事実を認めてもらえるでしょう(上記のような決定的なものでなくとも、LINEは中高生の生活に完全に入り込んでいますので、野球部やクラスの誰かしらは、そういった内容を含むLINEの書き込みを持っているはずです。)。

証拠を集めて提示しても、冗談でやっているだけだとして、いじめであると認定されない場合もありますが、学校側は少なくともいじめたとされる生徒、野球部員、同級生に事情聴取をするなどして対応しなければなりません。公立の学校であれば、教育委員会との関係で、教委を納得させるだけの説明(いじめではないことの説明)もしなければならず、かなりのプレッシャーにはなるので門前払いのような対応を受けることはありません。

このように、いじめの問題においては、学校側はいじめの存在を何も知らないこと、被害者・加害者とされる生徒を平等にみるので被害者の申告のみを鵜呑みにはしないということを十分に認識した上で、学校を動かすような証拠を集め、的確な説明・報告を行うことが解決への第一歩となります。

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南新宿夏フェスタ

南新宿商店会では、毎年この時期に葵通りバザールというお祭りを開催してきましたが、今年から名称を「南新宿フェスタ」に改め、7月20日(木)21(金)の17:00~開催します。

葵公園内の特設ステージではこどもミュージカル、大学生によるアカペラ、ゆるキャラショーなど例年にも増してイベントが盛りだくさんです。例年天候が心配されるのですが、今年は晴れそうなので例年以上にイベントが賑わいそうです。また、フェスタで使える金券チケットを購入すると福引券がついてくるのですが、福引の商品がバルミューダトースター、高級ホテルの宿泊券、食事券などとても豪華です(しかも当たりが結構多い)ので、何名かでお立ち寄りの場合には、現金ではなく1000円綴りの金券チケットをお求めいただいた方がお得です。

私も福引会場などにおりますので、地元にお住まいの方々、近くにお勤めの方々やすぐ隣の文化学園の学生の方々など、皆様のご来場をお待ちしております!

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高円寺パル商店街無料法律相談会

毎月第2火曜日の13時より、高円寺パル商店街にて無料法律相談会を開催しております。

第2火曜日というと本日ですね。本日は予約枠がまだ残っていて少し勿体ないなと思ったのでここで改めてお知らせいたします。

もともと学生時代に私が高円寺南口に住んでいたことがあってパル商店街をよく利用していたのがご縁で、毎月無料法律相談会を開催させていただいております。商店街の無料法律相談といっても外でやる訳ではなく、事務所の一室をお借りして行っているのでプライバシーは守られています。また、どんな法律相談でも承っておりますので、例えば、いまはまだ起きていないけれども将来の相続問題を考えるために弁護士に話を聞いてみよう、夫との離婚を考えているものの金銭面が不安なので離婚後にどれだけ養育費をもらえるのか聞いてみよう、友達と小さな会社を作ろうと思っているが会社を作る場合にはどのような手続をしなければならないか、誰を役員にした方が良いのかを聞いてみようなどといった相談も可能です。

高円寺近隣にお住まいで平日の昼に動けるという方は是非ご利用いただければと思います。次回は9月12日(火)の13時から16時となっております(阿波踊り大会のため8月はお休みです)。下記リンクよりお申し込みいただけますのでお待ちしております。

 

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学校における法律トラブルQ&A③

Q 素行不良で過去に謹慎、停学処分を受けた高1の息子がまた問題を起こし、学校から退学にすると言われています。退学だけは避けたいのですが、このような場合、親として学校とどう交渉すれば良いでしょうか。

 

A 前回の事例と似ていますが、今度は生徒側が問題を起こしたのは間違いないようであり、過去にも問題を起こしていて重い処分は避けられそうにありません。そのような状況でも、何とか退学処分だけは回避したいところです。

前回の事例でも紹介したとおり、退学処分というのは生徒に対する最も重い処分ですから、慎重に判断されなければなりません。今後学校側が指導を行っても改善される見込みがないと判断される場合に初めて退学処分を行うことが許されます。つまり、退学処分をどうしても避けたい生徒・保護者側からすれば、改善される見込みがあるという状況を作ることが重要となります。

交渉では、何をすれば学校側が納得するか、生徒の素行不良が改善したと判断するのか、学校側は何を求めているのかを確認することに重点を置くべきです。他の生徒とトラブルを起こしてしまったのであれば、その生徒と保護者への謝罪等も必要です。学校としても、うちの子に手を上げた生徒に対し、なぜ学校は厳しい処分をしないのか、と言われてしまえば厳しい処分を撤回する訳にはいかないからです。授業態度に問題があり、学力的にもついていけていないのであれば、当該授業の先生に謝罪の上、授業態度を改善することはもちろん、積極的に補習課題を求める等して、目に見える形で改善しましょう。家庭での指導に問題があると指摘を受けているケースであれば、家庭での指導を定期的に書面等で学校に報告するようにしましょう。事案毎にやるべきことは違いますが、出来る限りのことを目に見える形で行いましょう(当事務所にご相談いただいた場合には、事案毎にするべきことを検討・示唆させていただきます)。

素行不良の改善がはっきりとうかがえる場合、そして改善状況が形に残る資料から判断できる場合、学校側はそれでもなお退学させるとの判断を下すことが難しくなります。私が学校側から法律相談を受ける場合でも、形に残る資料を見せられれば、退学処分を下すのは危険である(訴訟を起こされれば学校側が敗訴する可能性が高いこと、また、敗訴を免れたとしても訴訟になってしまうこと自体が学校の信用を失墜させ、入学希望者減等につながるため)との判断をする他なくなります。

本事例のように、とにかく退学処分を避けたいというケースでは、学校側の処分の重さが不当であるとして争うのではなく、まずはこのように形に残るようにして素行不良の改善を示すことを大きな目標とし、その目標のために交渉を行い、行動していっていただければと思います。

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神奈川労務安全衛生協会講演

一昨日、恒例の神奈川労務安全衛生協会平塚支部での講演を開催させていただきました。いつもは労務部の部会で講演させていただくのですが今回は安全部での講演ということで、安全配慮義務違反を扱いました。

安全配慮義務という言葉は会社で労務管理を担当されている方であれば誰でもご存じだと思いますが、法律にはっきりと定められておらず(労働契約法の制定でようやく定められましたが、具体的な義務内容までは規定されておりません)、どのような場面でどの程度の義務を負うのか、また誰が義務を負うのか良く分からないというのが正直なところではないかと思います。講演では、こういうケースでは判例はここまでの義務を認めている、ここまでの対策を講じていれば義務を果たしたと認めているという分岐点を紹介しました。

また、労働安全衛生法では会社が講じるべき安全対策が規定されていますが、労働安全衛生法上の義務と安全配慮義務は同じなのか?違うのであれば何がどう違うのか?労災保険の給付と安全配慮義務違反による民事上の損害賠償義務はどのような関係に立つのか?といった労務担当者にとってのかゆいところを解説しました。

平塚支部では12月にも安全配慮義務に関する講演を開催させていただきます(こちらは主に過重労働を扱う予定です)ので、関心のある労務担当の方は是非ご参加いただければと思います。

 

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学校における法律トラブルQ&A②

Q 高校2年の子が同級生に暴力を振ってしまい、学校から退学処分にすると通告されています。本人も親も、何とか退学だけは避けたいと思っているのですがどうすれば良いでしょうか?

 

A 学校側が処分をする前に弁護士を入れて学校と交渉すべきです。

まず、交渉にあたっては事実関係を整理しましょう。暴力行為は事実なのか、暴力の態様や程度はどうなのか、暴力の原因は何だったのか、暴力は日常的だったのか、暴力を振るわれた同級生はどう思っているのか、こういった事実を丁寧に、正確に把握することが重要です。学校問題の場合、実際の行為者は生徒であるのに対し、交渉を行うのは保護者であるため、学校側と保護者側が確認・認識している事実に齟齬があることが多く、そのために交渉が上手くいかないというケースがしばしば見られます。学校側と交渉を行うための大前提といえます。

事実関係の整理の次は、事実に争いがあるのであれば、事実を争います。学校側に多方面への事実調査の依頼をするなどして、交渉の中で真相解明に努めます。

事実に概ね争いがない場合には、処分の重さを争います。今回の暴力が本当に退学処分に値するものなのかどうかを考えるということになります。退学処分というのは生徒に対する最も重い処分ですから、慎重に判断されなければなりません。生徒の素行に問題があったとしてもそれだけで退学処分とできる訳ではなく、今後指導を行っても改善される見込みがないと判断される場合に初めて退学処分を行うことが許されるのです(このような判断を行った裁判例があります)。

したがって、学校側との交渉の中では、生徒が今回の行為を真摯に反省していること、保護者のこれまでの指導不足を認めた上で今後は十分な指導を行うことを約束することなどを伝え、学校側が、生徒に対し改善見込みがないと判断しにくくさせることが重要になります(生徒・保護者側も感情的になってしまっているケースでは、学校の処分の不当性にばかり目が行ってしまい、これができていないことが多いのです。)。また、交渉は一度だけでなく、担任、学年主任、副校長、校長など多くの先生と話す機会をもらい、粘り強く行い、学校側が改善見込みにつき十分な検討ができる状態にしましょう。

退学処分の場合、処分を受けてから事後的に裁判等で処分の無効を争うのは厳しいので(裁判には時間がかかるので、それまで生徒の立場が不安定になってしまい、他の同級生と同じように学校生活を送ることは難しくなってしまいます)、処分を受ける前に早期に弁護士に依頼し、交渉を開始することも重要です。

 

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